国生みの島の淡路島の神話や
全国に昔から伝わる祭りを元にした
漫画・イラスト作品の
グランプリ・優秀賞が決定!!
「第4回全国くにうみ漫画ワールドカップ」の開催にあたりご挨拶申し上げます。
本大会は、漫画による「淡路島 日本遺産」の普及と、歴史・伝承を活用した国内外各地との交流を目的とするため開催し、本大会で4回目を迎えます。島内だけでなく、全国各地から応募いただいた作品は非常に素晴らしく、第4回は昨年を大きく超える418点もの魅力的な作品が寄せられました。淡路島以外に全国から、また様々な年代の方にご参加いただくことができ、日本遺産である「国生みの島・淡路」を知っていただく機会ができたことを、淡路島日本遺産委員会会長として、非常に喜ばしく感じます。
日本が世界に誇る漫画という文化を通じ、淡路島を世界へ発信するとともに、「地方の伝承」×「漫画」による地方文化を、国生みの地、この淡路島から創ってまいりたいと考えております。
結びに、本大会の開催にあたり、ご後援ご協賛をいただきました関係団体をはじめ各企業の格別なるご協力、審査員の方々をはじめ、企画・運営に携わっていただきました関係各位のご尽力に深く感謝申し上げますとともに、本大会の成功を心から祈念いたしまして、ご挨拶といたします。
上崎 勝規
淡路島日本遺産委員会会長
(淡路島市長会会長)
全国くにうみ漫画
ワールドカップ
実行委員会理事長
全国くにうみ漫画ワールドカップとは?
「全国くにうみ漫画ワールドカップ」は淡路島三市と県が合同で開催する漫画やイラストのコンテストです。兵庫県にある淡路島は瀬戸内海に浮かぶ島で、瀬戸内海の島の中では最大面積を誇り、魅力溢れる観光スポットがたくさんあります。
また、日本で最古の歴史書『古事記』の冒頭を飾る「国生み神話」によると、伊諾尊(いざなぎのみこと)伊尊(いざなみのみこと)が天沼矛(あめのぬぼこ)で下界をかき回し、日本で最初に生まれた島が淡路島と伝えられており、その歴史の深さや文化財は2016年には文化庁の認定する「日本遺産」にも選ばれました。この神話を日本国内のみならず海外に向けても発信したいと考え、本コンテストは発足しました。
第4回の本コンテストでは「淡路島日本遺産部門」では「国生みの島・淡路」、「ご当地部門」では「祭り」をテーマに募集いたしました。「淡路島日本遺産部門」では古事記冒頭の「国生み神話」の物語をはじめ、「海の民」「海人(あま)」「御食国」など、日本遺産である「国生みの島・淡路」のストーリー及びそこにゆかりのある題材をテーマに、また「ご当地部門」では、世界や日本全国の各地域で、何年にも渡って語り継がれてきた「祭り」をテーマとし、漫画・イラストを募集いたしました。
これらの部門を通じて個性豊かな作家を発掘するとともに、日本が世界に誇る漫画やイラストを使って、オリジナリティあふれる自由な発想で描かれた淡路島や日本全国に伝わる伝統・文化を世界に発信することで、観光の一助ができれば本望です。
淡路島には、広大な土地で育まれる豊かな自然や豊富な食材、疲れた体を癒す温泉など楽しんでいただきたいアクテビティが数多く存在します。このコンテストから淡路島を知っていただき、皆様に訪れたくなるような魅力をお伝えすることで今後の淡路島をはじめとする全国各地の発展に寄与できればと存じます。
淡路島日本遺産部門
「国生みの島・淡路」
古事記冒頭の「国生み神話」の物語をはじめ、「海の民」「海人(あま)」「御食国」など、日本遺産である「国生みの島・淡路」のストーリー及びそこにゆかりのある題材をテーマとする。
ご当地部門
「祭り」
世界や日本全国の各地域で、何年にも渡って語り継がれてきた「祭り」をテーマとする。
⚫︎「国生み神話」について詳しくはこちら
https://kuniumi-awaji.jp/story/
審査委員長
中村 伊知哉
iU(情報経営イノベーション専門職大学)学長
審査員
里中 満智子
漫画家、大阪芸術大学教授 キャラクター造形学科長
審査員
吉村 和真
京都精華大学マンガ学部教授
・専務理事
*このほか、淡路島日本遺産委員会代表も審査に参加
審査委員会の審査により、「淡路島遺産部門」「ご当地部門」それぞれもっとも優秀な作品に「グランプリ」を、その他の優秀な作品に「優秀賞」を以下のとおり授与する。
【 グランプリ・優秀賞一覧 】
淡路島日本遺産部門 漫画グランプリ 1作品
・賞金 20万円
淡路島日本遺産部門 イラストグランプリ/大人部門・子供部門 各1作品 計2作品
・大人部門 賞金 10万円
・子供部門 賞金 商品券 1万円
淡路島日本遺産部門 漫画優秀賞 1作品
・賞金 5万円
淡路島日本遺産部門 イラスト優秀賞/大人部門・子供部門 各1作品 計2作品
・大人部門 賞金 3万円
・子供部門 賞金 商品券 5000円
ご当地部門 漫画グランプリ 1作品
・賞金 20万円
ご当地部門 イラストグランプリ/大人部門・子供部門 各1作品 計2作品
・大人部門 賞金 10万円
・子供部門 賞金 商品券 1万円
ご当地部門 漫画優秀賞 1作品
・賞金 5万円
ご当地部門 イラスト優秀賞/大人部門・子供部門 各1作品 計2作品
・大人部門 賞金 3万円
・子供部門 賞金 商品券 5000円
審査委員長
中村 伊知哉
iU(情報経営イノベーション専門職大学)学長
合計418件、昨年の倍を上回る参加をいただきました。しかも3歳から70代まで、年齢差70の老若男女が参加してくださった。プロ並みの高度な作品から、ひと目で幸せになれる愛らしい絵まで。かわいい、凛々しい、美しい、深い。私が個々の作品に寄せたコメントにも、いろんな言葉を使いました。この厚みと広がりがうれしい。
1300年を越える歴史文化と世界先端の表現・マンガとを組み合わせて、新しい世界をみんなが作る。第4回にして、育ってきた感があります。
コロナの夜が明けても、世界の戦争は止まず、2024年、日本は大地震からの幕開けでした。そこに光を差す、次なる文化をみんなで描いてまいりましょう。
里中 満智子
漫画家、大阪芸術大学教授 キャラクター造形学科長
この企画がスタートした頃と比べて、伝説やお祭りへの理解の深い作品が増えてきたような気がしています。気のせいだとしても、そう思わせるのは、深い作品が増えたということでしょう。「見つめ直す」ことは新しい視点に気づくこともあります。
今後が楽しみになりました。
吉村 和真
京都精華大学マンガ学部教授・専務理事
【淡路島部門】子ども・イラストの部は、画力の差はありましたが、枠にとらわれない着眼点や伸び伸びした表現力が目立ちました。これに対し、大人・イラストの部では、ハイレベルな画力の作品が多くて目を見張りましたが、モチーフや構図が似ているものも多く、このコンテストの4回目までの成果と5回目以降の課題も見えてきたと思います。マンガの部も全体にレベルが安定していましたが、「これ!」という抜群の作品を選ぶのが難しかったです。そんな中で珍しくシニアの人間模様を描いた作品が印象に残りました。
【ご当地部門】子ども・イラストの部は、それぞれの祭りや風物を丁寧に描いた良作が多く、大人・イラストの部も、ハイレベルなうえ技法も画風もそれぞれの特長があって、どちらも選考に悩みました。また、マンガの部も全体的に上質な作品が並んでいて、高得点での接戦となりましたが、できるだけ多様性を示すことができる結果にしました。いずれにしてもご当地部門は、ぜひその舞台となった土地に行ってみたい!という気持ちにさせてくれますね。まだまだ知らない「ご当地」と出会いたいものです。